2011年5月25日水曜日

赤ん坊の身体は浮く

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前回のポストに合わせてご覧に入れているビデオは例のYouTubeから引っ張り出したものです。泳ぎ方を教える第一歩に、赤ん坊をいさいかまわず水の中へ投げ込んでいます。これって日本人の親にはこうした方法で泳ぎ方を教えるのには、大変抵抗があると思います。でもついこないだまで水につかって母親の胎内にいたわけですから、赤ん坊本人にとってみれば泳ぎ方を教わるというよりも、故郷へ戻るようなもんでして、かえって生き生きします。


ただ残念なことにぼくは自分の子供に泳ぎ方を教えるために、ここまで手荒なことはしていません。そうなんですよね、泳ぎ方を教える程度のことに手荒だと思えちゃうのは、ぼくが自分は日本人であるのだなぁという感慨をおぼえる今日この頃であります。

泳ぎ方を教える第一歩を、前回顔を水につける練習と申し上げましたが、この一つ前の段階、多少世の中を認識し始める2歳以前には、泳ぎ方を教える前段階=水になれるために、お風呂に入れるときと同じように、お子さんの耳を押さえて仰向けに水へ入れるところから始めるのもよいでしょう。ビデオをご参考に入れておきましょう。

いずれにしても泳ぎ方を教える前段階の水に慣れるという部分では、水中では呼吸ができない、身体は自然に浮く、これを身に染込ませることが最優先です。「水中では呼吸ができない」これは恐怖ですが、「じたばたしなくても身体は自然に浮いてくる」、これはうれしい発見になります。そこで、からだの浮いてくるのを待って、顔を上げて呼吸すればよいのだ、というお子さん自身の気付きへ導くのが親の仕事になります。決して「ほら、そこで顔をあげろ!」などと脅してはなりません。幼児にとって親は圧倒的な存在です。親に嫌われている、とか親は自分を無視している、とかそんな感情を抱いたとしたら、それはとても不幸な結果を生じるかもしれません。

無理に慣れさせる必要はありません。息の詰まる恐怖は日常的に味わえるレベルの恐ろしさとは違います。ですから無理をすればトラウマになります。そして一生水を怖がるようになってしまいます。これは不幸です。

もう一つお知らせしておきましょう。水泳ができるようになったとしても、それはスポーツとして役割でしかありません。たしかにそこいらへんのため池に落ちても死なないで済む可能性は高くなりますが、大洋の真ん中で船が沈んだら、たとえ泳げたとしてもいずれ低体温で死んでしまいます。

ですから、教える親御さんの方もその程度のことと心得て、「なんとしてでも!」などという気持は捨ててください。良いじゃないですか、ひとつぐらい全校での成績が最下位であったとしても。

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