一方親御さんが子供に泳ぎ方を教えようとするなら、あるいはちょっと子供にも水遊びの楽しさをわかって欲しいなぁ、という程度の軽い気持で簡単な泳ぎ方を教えようとする時に、手堅いこと=バタ足ではふくらはぎが水の外へ出ないように動かしてね、などという泳ぎ方上達のこまかいテクニックを言われるとそりゃぁもう、親の範囲を越えちまうのですね。
泳ぎ方の基本は呼吸の練習から入ります。息ができない=恐怖心につながるので、ここをクリアすることが泳ぎ方を教える第一歩と考えています。もっとも水を怖がらないお子さんはこの段階を飛ばしてバタ足練習からでも良いでしょうが、ここは泳ぎ方を教えるというよりも、水を怖がらないようにすることを目標に確実に一つずつ、その最初にして最大の難関=息継ぎをマスターします。泳ぎ方を覚える際、水を怖がらずに息継ぎできるようになるまでのとても良いビデオを見つけたのでご覧いただきましょう。
このビデオはそもそも口が水につかることさえが恐怖を感じる成人女性に、泳ぎ方までを教えてしまう、その状況を映しています。正統的Englishなのでアメリカ英語になれている方にはちょっと聞き取りにくいかもしれませんが、文字も表示される(吹き出しのXをクリックして消せます)ので入れておきます。
- うつぶせで顔を水につけさせます。
- 胸に手のひらをあて、手のひらでお子さんの身体を支えるようにし、手先から足の先まで水面と並行にします。そのとおり、泳ぎ方を覚える前の段階です。身体は水面すれすれにしますが、肩とお尻は水の中です。周囲の人が泳いでいるのを見て、水の外へ出ている部分がドレくらいあるか確認してください。
- そのまま親御さんは水中を歩きます。手のひらに乗ったお子さんも一緒に進みます。水の中を進むので、泳ぎ方を覚えるとどんな感じになるかを体験できます。
- 息をゆっくり鼻から出します。もちろん一気に出しても良いのですが、出し方を訊ねられたら、ゆっくり出すように教えてください。一気にやろうとすると耳にも負担がかかります。
- 顔を前でも、横でもかまいません、水中から顔を出して口から一息に空気を吸い込みます。息継ぎが泳ぎ方を覚える基本なのだなぁ、と感じるのがこのときで、お子さんは身体が動いているので口をあけるとそのままでは水が入ります。それが動機付けになって、自然に顔を水中からだすことを覚えます。決して手のひらを押し上げてお子さんの身体を水から出そうとしてはいけません。
- 息継ぎのときに必死で目を見開いたり、手足をばたつかせたりするかもしれませんが、細かいことは放っておきましょう。
タイミングなんですよね。勘の悪い子も、良い子もいます。数回やって怖がるようなら、プールの縁で顔を上げる練習だけ繰り返してもよいでしょう。それには上のビデオが上手なやり方を教えてくれています。ただ、申し上げておきますが親御さんはスイミングスクールではないので、その日のうちにここまでなんとしてでもクリアさせよう、などとはお考えにならないように。親子の絆は40-50年続くのです。
えっ?息継ぎをマスターする手順、はい手順の解説は次回に譲りましょう。
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